応募総数142組。地域経済創発のニュースターを発掘する「POTLUCK AWARD2024」のグランプリが決定!
地域の未来に貢献する「地域経済創発のニュースター」を日本全国から発掘する「POTLUCK AWARD」。記念すべき第一回目の「POTLUCK FES & AWARD’24」最終審査が、2024年9月27日(金)に「POTLUCK YAESU」にて開催されました。
一次審査員による書類審査を経て、応募142件の中から12件を最終審査進出者として選出。「POTLUCK FES & AWARD’24」当日は、10組がオーディエンスと審査員を前にプレゼンテーションを実施しました。本記事では、この審査会の内容をダイジェストでお届けします。
初の試みとなる「POTLUCK AWARD」の開催
9月27日(金)に開催された「POTLUCK FES & AWARD’24」。平日の日中にも関わらず、会場となる「POTLUCK YAESU」にはオープン早々多くの人々が訪れました。
「食×地域」をテーマとしたフードパートナーコーナーでは、生産者や地域の事業者の話を聞きながら全国の食を堪能。
企業と地域の関わりをテーマとした展示やトークセッションも充実。出展者や登壇者、来場者がお酒を片手に議論し合う姿も。
2023年3月の初回開催以降、半年に1度のスパンで開催し、今までに述べ2,000人ほどが参加してきた「POTLUCK FES」。今回の「POTLUCK FES」で特筆すべきは、「POTLUCK YAESU」として初の試みとなる「POTLUCK AWARD」の最終審査会が併せて開催されたことです。
今回、2024年5月30日から7月5日の期間に地域の活動・取り組みを募集。全国各地から集まった142件の応募から、①地域貢献性、②創発性、③事業性という3つの観点で、書類による一次審査を行い、最終審査進出者を選定しました。
そして最終審査会の当日は地域経済のプロフェッショナルである以下5名に審査員として参加いただき、最終審査進出者のなかから「グランプリ(1組)」「準グランプリ(2組)」を選定いただきました。
最終審査員(5名)
木下 斉(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事)
永谷 亜矢子(株式会社an 代表取締役 / ナイトタイムエコノミー推進協議会 理事 / 立教大学 経営学部 客員教授)
島⽥ 由⾹(一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事 / 株式会社YeeY 共同創業者・代表取締役)
嶋田 俊平(株式会社さとゆめ 代表取締役CEO)
家入 一真(株式会社CAMPFIRE 代表取締役)
また、今回の「POTLUCK AWARD」では会場に投票ブースを設置。「POTLUCK FES & AWARD’24」に参加した来場者の得票数で授賞者を決める「オーディエンス賞(1組)」も用意しました。
全プロジェクトのプレゼン終了後「非常に悩んだ」「全員をグランプリにしても良かった」と審査員たちを悩ませたという今回の「POTLUCK AWARD」。各チームどのようなプレゼンテーションを行ったのでしょうか。そして気になる授賞結果は……?
①10年で70店舗が新規オープン!街の景色を変えた「青空市」
昭和なまちのバイローカルムーブメント 〜よき商いを守り育てる〜
応募者:ビーローカル・パートナーズ
活動エリア:大阪市阿倍野区昭和町を中心とするエリア
トップバッターを務めたのは、大阪市阿倍野・昭和町周辺を拠点に青空市の運営を行う「Buy Local」です。2013年の初回開催から10年間、地元の飲食店などと連携しながら青空市を続けた結果、大阪市阿倍野・昭和町周辺に70店舗が新規オープン。空き店舗だらけで過疎化も進んでいた街の景色が変化しました。
「Buy Local」の運営に携わるビーローカルパートナーズの加藤寛之氏は、「自分たちの活動を遊びのように捉え、楽しくやれたことが持続性と結果に繋がった」と語ります。
「青空市を始めたことで、徐々に隣町などからのお客さんも増えてきたんです。そのうち『地元の人たちが楽しそうにしているから』と、阿倍野でお店を始める人も増えました。
しかも街の人にアンケートを取ってみると、約9割の方に『By Localのおかげで自分の街の暮らしが良くなった』と言っていただけて。内輪ノリの側面もあるかもしれませんが、僕らはこの運動で街を変えられた、と考えています」(加藤氏)
②官民連携のもと醸成された「地域の自由なプラットフォーム」
SAVE KAKOGAWA Project
応募者:株式会社ムサシ / 株式会社イマゴト
活動エリア:兵庫県加古川市
兵庫県加古川市の「SAVE KAKOGAWA Project」では、8年間で400回以上にわたり「ムサシオープンデパート朝市」を開催。トライアンドエラーを繰り返しながら徹底的にコストを削っていき、ボランティアと出店者だけで朝市が運営できる仕組みを構築しました。
発起人は株式会社ムサシ代表取締役社長・岡本篤氏。岡本氏は「行政と民間の橋渡し役となったがいたことで、プロジェクトが円滑に進んだ」と、元公務員で現在は株式会社イマゴトの代表として地域に関わる秋田さんの重要性を強調します。
「秋田さんは21年間神戸市役所に勤務後に独立したキャリアを持った人。行政とムサシの間に入ってもらうことで、さまざまな公共空間にアクセスしやすくなったことは大きかったです」(岡本氏)
「最初は岡本さんの発想が尖りすぎていて、行政がついてきませんでした(笑)。民間企業から生まれるアクティブな発想を、行政に向け翻訳していく作業は重要だと感じました。今では摩擦も減り、お互いにやりたいことを頼み合える関係が構築できています」(秋田氏)
③地域への投資を促し、美しい街並みを後世に継ぐ
100年先への町並み継承。市民出資不動産会社による善意のまちづくり投資エリアリノベーションプロジェクト
応募者:株式会社緑葉社
活動エリア:兵庫県たつの市龍野地区(旧市街地)
500棟以上の趣のある建物から成る、美しい景観が魅力のたつの市。しかし、たつの市は観光地としては全くの無名でした。緑葉社ではたつの市の建物や暮らしそのものを「観光資源」と見立て、物件の買い取りから整備、販売・貸借までを行なっています。
プロジェクトの開始当初は市内の事業所数も50を切っていたものの、現在は107まで事業所が増加。緑葉社が関わるまちへの投資額も3億円を突破しました。
「今後もエリアマネジメントを進めることで、持続可能な形で100年先へ街並みを受け継いでいきたい」と語るのは、株式会社緑葉社代表取締役の畑本康介氏。
「最初の頃は不動産の『ふ』の字も分からない状況でした。本当にたくさんの人から助けてもらって、今も事業を継続できていると実感します。
取り組みを通して我々緑葉社や街そのものへ投資いただくことで、より街は魅力的に成長していきます。外部からの店舗誘致も増え、雇用確保や地域の魅力向上、そして地域の経済振興につながっていくはず。今後も、より『街に対しみんなで投資していく』ことを促していきたいです」(畑本氏)
④人材育成×地域課題解決が両立する「越境研修」
ふるさと兼業 越境研修プログラム「シェアプロ」
応募者:NPO法人G-net
活動エリア:岐阜県岐阜市(その他連携地域:宮城県気仙沼市・静岡県静岡市・石川県七尾市・ 三重県伊勢志摩・三重県尾鷲市・熊本県南小国町・熊本県五木村・鹿児島県奄美市)
現在1,300名もの兼業者が30地域600案件に参加し、全国各地域で新規事業を生み出している「ふるさと兼業」。「シェアプロ」はこのふるさと兼業の仕組みを、大手企業の人材育成にリンクさせたプロジェクトです。
大手企業が地域企業と交わることで、実際に新規プロジェクトから生まれた商品が地元企業の売り上げに大きく貢献するような事例も誕生。「シェアプロ」の掛川遥香氏は「絵本の『スイミー』のように地域に人が集うことで、大きな力を生み出したい」と述べます。
「大手企業が地域企業に関わることで自社にどのようなメリットが生まれるのか、定量化することが今後の課題です。ただ、すでに参加した大企業の8割の方に『自分の考えやマインドが変わった』とおっしゃっていただけています。
また、地域企業との関係性づくりにあたっては、各地のコーディネイト団体と連携しながら進めています。地元の人が地元の企業を応援し、支援していく仕組みを持続させていきたいです」(掛川氏)
⑤ばあちゃんが活き活きできる環境を全国へ
ばあちゃんビジネス 75歳以上のばあちゃんたちが働くこと経済活動をすることで「生きがい」と「収入」を得ることができる
応募者:うきはの宝株式会社
活動エリア:福岡県うきは市を拠点に全国へ展開中
福岡県うきは市の過疎地域で、2019年から「ばあちゃん」が働く会社を経営するうきはの宝。20代から93歳までの多世代が協力しながら、高齢者の生きがいや収入を創出しています。
現在「うきはの宝のような会社を作りたい」という声が全国から寄せられ、高齢者就労のコンサルティングも行なっているうきはの宝。代表取締役の大熊充氏は次のように語ります。
「働いているばあちゃんたち、本当に修学旅行の女子のようにキャピキャピしてるんです(笑)。その職場を気にかけて、最近はじいちゃんが来るようになったのも面白い。高齢者の年金問題だけではなく、居場所づくりにも貢献できているように感じます。
当初から全国へ横展開することを目指していました。これから『全国どこでも実践できる』取り組みになるよう、再現性を高めていきたいです」(大熊氏)
⑥ウール工場のオープンファクトリーが生み出した「ゆるくふわっとした繋がり」
ひつじサミット尾州
応募者:ひつじサミット尾州実行委員会
活動エリア:愛知県北部から岐阜県南部に広がる尾州(びしゅう)エリア
世界三大ウール産地の一つである尾州で毎年開催される「ひつじサミット尾州」。オープンファクトリーの先駆けであるこのイベントには、50を超える工場や飲食店が参加し、3年間で延べ5万人以上を動員しています。
特徴は100年以上バラバラだった尾州地域のウール工場同士が、イベントを通じて繋がったこと。主催の岩田真吾氏は「ゆるくてふわっとした繋がり」のコミュニティが生まれた、と語ります。
「我々は目的を5つ設定しているのですが、そのなかで1つでも共感できるなら仲間、という感覚です。伸び代ならぬ『関わり代』を増やすことで、製品の共同開発が始まったり、尾州を舞台とした映画を撮影してくれるようになったりと、想定外の広がりが生まれています。
『ゆるくふわっと』することで、全国の他業種からも『俺たちもやってみようかな』という声が生まれている。日本中とふわっとした関わりが増えたら嬉しいです」(岩田氏)
⑦自律分散的に拡大していく札幌の複合フェス
NoMaps
応募者:NoMaps実行委員会
活動エリア:北海道全域
北海道・札幌の都心部をジャックして開催される複合フェスとして、今年で9年目を迎える「NoMaps」。現在では5日間の期間中、40会場以上で同時多発的にさまざまな企画が催される大型イベントとして成長を遂げました。
総合プロデューサーの五十嵐 慎一郎氏が「今や各会場で何が起きているのかを全ては把握しきれない」と語るほど、さまざまなプレイヤーが主体となりイベントを開催することで、年々成長しているNo Maps。フェスが自律分散化していった背景を五十嵐氏は次のように述べます。
「北海道のプレイヤーで同士が繋がるような企画をこの3〜5年くらいで仕掛けてきた結果、気がつけば30〜40代を中心に『業界を超えて北海道を面白くしよう』というネットワークが出来上がったように思いました。
去年からは高校生や大学生の参加も増えてきて、若い世代がNo Mapsに参加し始めているのが嬉しいですね。大小さまざまな企画が揃い、正体不明に拡大していっています」(五十嵐氏)
⑧渋谷の生ごみを起点に新たな循環を創生
渋谷肥料
応募者:合同会社渋谷肥料
活動エリア:渋谷区、東京都、茨城県、千葉県、栃木県、埼玉県、湘南地域
関東地方を中心に活動する渋谷肥料は、事業系ゴミを肥料に変え、新たな循環型社会を設計するプロジェクト。さまざまな地域と連携し、肥料で育てた食材をもとに新たな商品開発まで行っています。ゴミの資源化だけではなく、地域の農作物の価値向上にも貢献できるのが、この取り組みの特徴です。
「今後は地域との連携をさらに強め、人の循環、お金の循環を作っていきたい」と、渋谷肥料代表の坪沼敬広氏は語ります。
「関東圏の地産地消、関西圏の地産地消のように、いろいろな地域で中核都市と周辺地域の関係性を作りあげながら、事業を広げていければ、と思います。
実際、渋谷肥料の事業モデルについてお話をすると、渋谷以外の地域の方が興味を持ってくれることも多いです。今後も新しいチャレンジをしながら、強くなっていきたいです」(坪沼氏)
⑨目指すは47都道府県。飲むことで地域を元気にするジン
Japanese Sustainable Gin “YORI”を活用した新しい地域経済循環の創出
応募者:株式会社Connec.t / NO NAME DISTILLERY
活動エリア:蒸留所:静岡県沼津市/店舗:東京都渋谷区/素材:北海道上川町、静岡県 富士市、広島県大崎上島町、千葉県柏市、愛知県岡崎市など
「ジンの製造プロセスによる社会課題の解決」を目指すのは、社会課題解決型サステナブルジン「YORI」を開発するNO NAME DISTILLERY。地域の出荷できない果物や植物を再利用し、地域ならではのジンを開発・製造します。
生産者と地域のプレイヤー、自治体と連携しながら進めるジン開発。「地域に新たな特産品を生み出し、地酒を作ることで関係人口を広げることができる」と、株式会社Connec.t代表 小口潤氏は語ります。
「目指しているのは『飲めば飲むほど地域全体が儲かるサイクル』です。実は2024年9月には東京・広尾に自社の飲食店も開業しました。地域のさまざまな地酒を置いているので、ジンを通して人と全国各地を繋ぐようなプラットフォームを目指せればと思います。
実は全国を横断してご当地ジンの製造を行っている酒造会社は全国でも珍しいんです。現地のプレーヤーにもご協力いただきながら、地域ごとにさまざまな魅力をもったジンを開発しています。飲むことで地域に貢献できるジンをぜひお試しいただきたいです」(小口氏)
⑩街のインフラ整備で上天草を県内随一のリゾートエリアへ
公共交通と観光を軸としたベイエリア開発
応募者:株式会社シークルーズ
活動エリア:熊本県上天草市
最後は上天草で公共交通の開発を15年間やり続けた株式会社シークルーズ。船の交通手段や観光施設、宿泊施設などを整備したことで、上天草を国内外から注目されるリゾートエリアへと発展させました。
2024年現在、コロナ禍以前をはるかに上回る集客数を誇る上天草。シークルーズ代表取締役・瀬﨑公介氏は「地元の経営者との連携、そして彼らの勇気と行動が地域を変えた」と振り返ります。
「2011年の九州新幹線開業までは意地でも続ける。開業しても増えなかったらビジネスモデルが破綻しているから諦める、とお尻を決めていたんです。でも少なくとも開業するまでは負けたくない一心で続けました。
『なんとか乗り越えていこう』と奔走するうちに、地元の経営者の先輩方も、我々の事業に投資をしてくださるようになったんです。先輩方とは今でも情報交換をし、日々切磋琢磨しながら地域経済の活力を底上げできるような議論を続けています」(瀬崎氏)
2時間以上もの議論を経て授賞団体が決定!
応募団体全10組によるプレゼン終了後、審査員は2時間以上もの議論を経て授賞団体を決定。その後のアワード授賞式には多くの人が押し寄せ、一部のオーディエンスは会場外から授賞式の様子を見守ることとなりました。
まず、来場者投票による「オーディエンス賞」を獲得したのは、うきはの宝株式会社。投票したオーディエンスからは「地域にとって未来を感じるプロジェクトだった」「応援しています」などのメッセージが寄せられました。
「地域のおばあちゃんが元気になることで、寝たきりの人が減り、それによって削減される社会保障費は計り知れません。オーディエンスの皆さんも、そういったビジネスの観点から『可能性と未来がある』と評価をされたのだと思います」(「POTLUCK YAESU」プロジェクト発起人 上垣 和)
続いては最終審査に残ったプロジェクトのうち2件に贈られる「準グランプリ賞」。もともと「審査員賞」という名目で用意していたこちらの賞。最終選考の議論が白熱するあまり「審査員賞という名称ではグランプリとの差が出てしまう」という意見が審査員の皆さんから生まれました。
グランプリと甲乙つけがたいプロジェクトに授与したい、という想いから、急きょ名称を変更した背景があります。
まず1件目は株式会社緑葉社が受賞。
「各地で行われている古民家再生と称する取り組みは、元の古民家の良さや趣を生かさず、ほぼ建て替えに近いリノベーションを施してしまうケースがほとんどです。古民家の良さを生かした事例は少ないんです。
緑葉社は不動産の経験もなければ知識もなかったところから、物件の買い取り、空き家のリノベーション、販売や貸借などの出口まで全てに責任をもち、街並みをちゃんと維持・再生させながら投資家へ届けている。各地域に発信していきたい事例だからこそ、受賞にふさわしいと感じました」(永谷氏)
そして、もう1件の「準グランプリ」はひつじサミット尾州実行委員会が獲得。
「すでに知名度の高い事例ではあります。ただ、3年間という短い期間のなかでここまでの知名度と勢いをもって発展していけたというのは、すごいことだと思うんです。
尾州の歴史的産業を守っていきながら、みんなで楽しく広げていることや、オープンファクトリーという概念を普及させていったことなど、評価すべきポイントが多々ありました」(島田氏)
そして、栄えある初代グランプリを獲得したのは株式会社シークルーズ!持続可能なビジネスとして成立しながら、地域にも貢献している点が評価されました。
「グランプリの選出はかなりの激論でした。ただやはり上天草の事例の評価できる点は、地元で恒常的に事業を続けることで多数の雇用を生み、地域の外からも多くの人を招き入れているところです。
同時に、オペレーションや投資は東京の投資家や外資系などの外部頼り……というケースも多いなか、地元資本で事業を続けているのは、これからの日本の観光地域の指針にもなるはず。シークルーズの後に続いて地元の事業者が呼応して事業に投資していることも素晴らしいと思いました」(木下氏)
シークルーズには副賞としてNewsPicksでのタイアップ記事掲載と賞金30万円、「POTLUCK YAESU」スペース利用権を贈呈。会場は温かな拍手に包まれました。
最後に、審査員を務めた嶋田氏と家入氏は、次のように「POTLUCK AWARD 2024」を締め括りました。
「今日のプレゼンテーションからは『地域経済創発とはこういうものだ』という良いメッセージを受け取れた気がします。
皆さんは課題解決ビジネスをやって課題をゼロにしているわけではなく、むしろ課題をプラスに変え、新しい価値を生み出している。今日発信してくださったようなワクワクが地域に広がっていけば、もっとたくさんの人が地域に集まるでしょうし、明るい未来が見えてくるのでは、と思います」(嶋田氏)
「地域に足をつけて踏ん張りながら事業をやっている人々のことを、僕は心から尊敬しています。今回は『そこから次に何が生まれるのか』『どう未来に繋がっていくのか』を審査員として見ることができて、本当に幸せでした。
142のエントリーがあり、一次審査を経てこの最終審査に至っています。当然ながら、皆さんはここで『選ばれる』ために事業を進めているわけではないと思うんです。選ばれなかったチームも落ち込むことなく、これからも地域を支えていってもらいたいです」(家入氏)
授賞式終了後のアフターパーティでは大勢のオーディエンスが参加し、授賞した最終審査会のプレゼンターを労ったり、意見交換を行ったりと大盛り上がり。参加団体同士が握手し合う場面もあり、新たなネットワークの広がりを感じさせる1日となりました。
アワードは来年も開催予定。ご応募いただいた皆様、そしてご来場いただいたオーディエンスの皆様、改めてありがとうございました!